2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧

アドホックな説明

上記は典型的なアドホックな説明である。本当に占いが当たるのなら健康運がいいなどと言わず怪我をすると言えばいい。その占いでカバーできないのなら事前にそのように限定して話をするべきだ。本当に占いが当たると言うならまずアドホックな説明をしないこ…

これでも運がいいんですよ

何らかの占いで「今は健康運がいい」と出たのに怪我をしたとする。このような場合、「これでも運がいいんですよ、全体運が悪い状態のときならもっとひどくなっていたはずですから」という説明を受けた。または「その人の徳も関係する」と説明された。

当たることを考える

予知・予言が当たるとは科学的にはどのように定義したらよいのだろう。 まず、事件・事象より前に予知・予言されていることが必要である。後からならなんとでも言えることだからだ。金メダルは何個取れるでしょうという予知・予言ではっきりと「3個」*1と限…

感度と特異度

臨床検査では、感度と特異度という概念がある。感度が高いとは「陽性のものを正しく陽性と判断する可能性が高いこと」であり、特異度が高いとは、「陰性のものを陰性と判断する可能性が高いこと」を言う。占いでも本当に未来予知ができると主張するなら、こ…

検証っていうけど

占いをする人の中には自分のデータを検証している人もいる。これはよい傾向だ。データもないのに「占いは当たる」と言うことはできない。当たるかどうか検証するためには、統計学の方法に則ってデータを集めていかなければならない。前回書いたように後から…

アドホックな説明を排除するには

占いは科学的には肯定されないと考えるが科学のツールで処理できないとは考えていない。まず、ある事例を占ってもらう。ただし、2〜3例では駄目である。統計的に処理できるようなまとまった数を占ってもらう。次にその結果を最終的に○×に絞り込んでもらう。…

アドホックな説明

占いが当たる、正確には当たったように思う理由の一つに「アドホックな説明」がある。後からとって付けた説明だ。これをうまくやればどんな占いも当たることになる。ある占いで当たらなければ別の占いを持ち出し、今は全体運が下がっているから駄目だなどと…

当たったとは

占いでもカンでも、あるいは科学的な予想でも当たったかどうかの判定はどうすればよいのだろうか。事前に「統計処理できる」ように「当たり」の定義をしておくべきである。次回はこの辺りも考えていく。

仕組み

日本はとても地震の多い国である。小さいものまで含めると毎月あると言ってよい。一年のうち4ヶ月くらい危険な時期を指定する。もちろん危険の根拠はなくて良い。ばらして取り上げると当たりやすい。この指定した月の前後一ヶ月を「多少のずれは仕方ない」と…

地震予知

まず地震予知のメカニズムを考えよう。今から一年間で大きな地震の起きる時期を占ってみるとする。6、9、12月と来年の3月が危なそうだ。これでほぼ当てることができる。

なぜ占いは当たるのか

占いを信じる人の気持ちを否定するつもりはない。しかし、私は占いの結果はすべて偶然つまり五分五分だと思っている。つまり占いは(偶然以上の確率で)当たるのではない、当たったと思うだけなのだという立場だ。このような見方もできるというのを提示して…